遊行上人と遊行寺

遊行寺(ゆぎょうじ)は「時宗」という念仏宗の総本山であり、一遍上人を宗祖と仰ぎます。 一遍上人は、寺院を建立することなく、その生涯を日本全国、一人でも多くの人々に念仏をすすめて歩かれ、路傍に亡くなられた方です。その志をつぎ、遊行を代々、相続していく方を遊行上人(ゆぎょうしょうにん)をお呼びします。 その遊行上人が、遊行をやめられて定住されることを「独住(どくじゅう)」といいます。遊行四代呑海上人は正平二年(1325)に、もと極楽寺の旧跡に寺を建てて独住されました。それが、遊行寺のはじまりです。 遊行をやめて「藤沢山」に独住された上人を藤沢上人といい、遊行をゆずられて、念仏をすすめて歩かれる方を遊行上人といいます。そして、現在では遊行と藤沢の両方を兼ねておられます。

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